エンディングノートの内容に加えてほしいこと


1、ACP:人生会議 について

唐突ではございますが、みなさま、ACPという言葉を耳にされたことはありますでしょうか。ACPとは、アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning)の略称であり、人生の最終段階に、どのようなケアを受けて過ごしたいか、あらかじめ、何度も周囲の人たちと話しておくことです。
 

あなたを取り巻く周囲の人々、 とくに、家族や家族以外の知人、福祉関係者などあなたのことを心配する人達にとっては、あなたがどのような毎日を過ごしたいと思っているのかを知ることは大切です。

 しかし、人生の最終段階に近づいた時、あなた自身が直接コミュニケーションをとることによって、相手に思いを伝えるということが、今のようにできるとは限りません。 


ACPは、人生の死期が近い方だけではなく、周囲の人達が、その人が大切にしていることを一緒に大切にできるように何度も繰り返して話し合いを行うものです。

厚労省では、「人生会議」と呼称し、啓発活動を行っています。

 「人生会議」してみませんか|厚生労働省 

このように、ACPは、あなたの人生のしめくくりの日々をあなた以外の人々に委ねる時に効果を発揮します。


2、エンディングノートとACP

ところで、このACPを参考にして、あなた自身の今の生き方を良くするための取り組みがあります。

それは、エンディングノートの中に、ACPで伝えたい内容を書いておくこと、そして、その内容を定期的に書き直しておくということです。

あなたが、人生の最終段階を穏やかに過ごすために、どこで過ごしたいのか、どのような医療処置を受けたいのか、どこで介護を受けたいのかといったことを周囲の人達は一生懸命に想像することとは思いますが、やはり、あなた自身の気持ちを知りたいのではないかと思います。

あなたの気持ちをあなたの言葉で書くことは、あなたのことを心配する周囲の人達の助けにもなります。

3、人生の過ごし方を自分で選択するために


ここで、スティーブン・R・コヴィー氏の「七つの習慣」の中から、自立を目指すための習慣をご紹介します。

第1の習慣 主体的であること
第2の習慣 終わりを思い描くことからはじめること
第3の習慣 最優先事項を優先すること

「主体的であること」とは、今の自分の人生は、自分が今までしてきた選択の結果であると考え、これから先も自分の人生を自分で選択していこうとするありかたのことです。

「終わりを思い描く」ことは、終わりについて想像し、今の自分が何を大切にしていて、どのような人になりたいのか、そのために何をしたいのか、を考えるきっかけとなります。

「最優先事項を優先する」とは、緊急性は低いが、実は重要であることをいかに実行し継続できるかということです。 


人には、必ず最後の日々があります。
その日々をどのように過ごしたいのかを考えて、近しい人と話しておいたり、文章に書いておかれることをお勧めします。
そのことを考えておくことで、今の人生をどのように生きていきたいのかを、今よりもさらに考えるきっかけになると思います。